こんな俺らでも。2

年末年始の男たち。 ページ4

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黄side


この前の撮影が今年最後の撮影で

俺たちは冬休みに突入した。


とはいえ仕事がないだけでみんな一緒にいるんだけどね。

翔太は大人しく義手してないよ。

舘さんが怖いんだって。笑


俺はというと、出かけたい欲がすごくて。

「ねー、誰かさー買い物行こ〜」

って声かけたけど誰も行きたがらないんだよね笑

すっごい寒いしね。

一人で行こうかなって思って共有スペースを出ようとしたら

橙「照にぃー！俺行きたいとこあんねんけど」

黄「まじ？行こうよ」

橙「照にぃはどこ行きたいん？」

黄「そこのショッピングモールで日用品揃えたくて。」

紫「あ、俺も行く。

めめー、この前アレなくなっちゃったんだよね？」

黒「あそうだ。お願いしていい？」

紫「ってことで照乗せてって〜」

黄「はいよ。他は平気？」

各々が「大丈夫ー」と答えたのを聞いて

俺たち3人は出かける準備をした。


車を10分ちょっと走らせて駐車場へ。

車椅子マークのついている『おもいやり駐車場』

俺らこんな感じだけど、一応身障者だからね。

いつも通りその駐車場へ停めて

バックミラーにマークを引っ掛ける。


車から降りたときにふと聞こえてきたおばさんの声。

「あんな若い子がアソコに停めるなんて。

やっぱり若い子は理解がないのね。」

理解がないのはどっちだよ。

と言いたいくらいイラッとしたけど

そこは抑えて聞かなかったフリをした。

俺ははたから見たら普通に歩けているように見えるけど

ふっかの場合、太ももからの義足を付けてるから

なかなか上手く歩けないらしい。


着いてすぐ嫌な思いしたけど

買い物楽しかったし、、

まぁいっか。

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