紅一点×SnowMan⑩ (ページ37)

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side YOU ページ37

ラ『Aちゃんごめん！』

「え？」

さっくん、ふっかさん、阿部ちゃんと話していたら、
突然ラウちゃんが謝ってきた。

ラ『この間、Aちゃんに酷いこと言っちゃった、、、。あの時、映画のことで結構言われたのが堪えてて、、、。』

「大丈夫だよ。」

ラ『え？』

私の回答に今度はラウちゃんが驚いている。

「私もラウちゃんくらいの時は、演技怖かったから。まあ、私の場合、アンチが酷過ぎてSNS見るのは辞めたんだけどね。世の中の声が良いものばかりでないのはこの世界では当たり前のことだから。むしろ辛い時にちゃんと声かけてあげられなくてごめんね。」

ラ『、、、もぅー！Aちゃんは優しすぎるよー。』

「ぐぇっ。」

巨大なラウちゃんに抱きつかれて少し潰れそうになる。

いつもならなべくんや康ちゃんが
間に入って引き剥がすことが多いけど。

今日はみんなラウちゃんの心情が分かっているのか
ニコニコと見守っているだけだ。

ラ『あのね、俺にもっと演技教えて？』

「私の経験でよければ。」

私のお芝居の話は参考になるのかな？

そんなことを考えながら話してると、いつの間にか、
蓮となべくんもその話を聞いていた。

目『そうなんだ。めっちゃ参考になる。Aの演技論。』

渡『同じく。』

「うわっ。聞いてたの？恥ずかしいよ。」

目『恥ずかしいことじゃないよ。全後輩に聞かせてやりたい。』

ラ『だよね。』

「いやー。それは嫌だな。」

そんな話をしていたら、おそ松さん組が撮影に呼ばれる。

ラ『あ、呼ばれた。俺頑張ってくる。Aちゃん見てて。』

「うん。もちろん。」

ラウちゃんと蓮が走って去っていく。

渡『けど、目黒の言った通りだと思うよ。』

「ん？」

渡『後輩への演技指導、俺はありだと思う。』

「うーん。そうかなぁ。私が自分の演技にもっと納得できるようになったら考えるかな。」

そう言ったら、なべくんは黙って私の頭をポンと撫でる。

、、、ほんとやだ。
彼への想いを自覚してから、何気ないことに
ドキッとしてしまう。

だけど、メンバーだし、
妹みたいにしか思ってないよなと考えると胸が痛い。

なべくんへの想いを含め、自分の気持ちを
整理しないといけないな。

そう考えることが増えてきた。

誰かに寂しさを埋めてもらう生活も良くないし。
そう思えるようになってきたのは間違いなく
ある人の影響だと思う。