紅一点×SnowMan⑩ (ページ11)

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雅『RIDE ON TIMEの撮影よ。それもAだけのやつ。』

「え？そうなんすか？」

渡『番外編なんだと。すげーよな。』

わざわざ1人に密着とかあるんだ。

いつもグループ単位だから。
Aはすごいな。

そんなことを考えて隣にいる2人を見ると、
なんだか不安そうだった。

なんで？こんなチャンス凄いことなのに。
不安要素なんかある？

スタッフ『そしたら少しお話お願いします。深澤さんもはけてください。』

深『はぁい。』

A『ふっかちゃんと返事。』

深『はいっ。』

ふっかさんが間延びした返事をしたら、
Aに怒られていた。

深『怒られちゃった。』

ニヤニヤと笑いながら戻ってくる。
だけどすぐに真剣な顔になって、雅に聞いていた。

深『俺とめめは出たほうがいい？』

雅『大丈夫じゃない？どうせそのうち放送されるんだから。』

え？何か深刻なことなの？
疑問に思ったけど、すぐにそれは解決した。

ス『では、松雪さんの頑張る意味を教えてください。』

A『頑張る意味、、、ですか。ファンの方とメンバー、お仕事に関わる皆様のためにということが全てです。本来なら、そこに家族が加わるのでしょうけど、、、。私はもう家族がいないので。父は幼い頃、母も2019年に病気で他界しましたから。』

え、、、。そうだったの。

お母さんが亡くなった話はうっすらと
聞いたことはあったけど、お父さんもなんだ。

話が出てこなかったから、離婚してると思ってた。

A『まあ、スウェーデンに祖父母は居ますけど、会ったことないんです。こう見えてクォーターなんです。ほとんど気づかれたことはありませんが。』

A『だから、私が頑張っているとしたら、、、。ほんとファンの皆様のおかげなんです。過去は、、、今もですけど、やはり否定的な意見は多いのは事実です。それでも、応援してますと言って下さる方もいるのもまた事実で。その方が1人でもいるうちは、1人もいなくなるまで、私はアイドルとして存在し続けます。』

そう言って少し弱々しく笑ったAは、
アイドルの松雪Aってより、
1人の女の子としての松雪Aって感じがした。