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「…母さんに、聞いてくる」
TH「ジョングガ、俺たちも一緒にいようか？」
「ううん、平気です。先ずは俺がちゃんと、」
JM「でも、」
YG「うるせぇよ、決めんのはこいつだろ。さ。帰るぞ。」
早くしろ、とユンギヒョンが立ち上がれば俺についていようとしてくれてたヒョン達も、重い腰をあげて一人、また一人と帰って行って俺一人が部屋に残った。
聞いてみる、とは言ったもののやっぱり少し怖い。もし、俺のこのAとの綺麗な思い出が、俺が美化して作り上げた幻みたいなものだったら、って。でも、逃げちゃダメだ。だって俺はAと一緒にやっぱりこれからも過ごしたいから。
「…母さん、話してよ」
母「話すって？なんのこと？」
「誤魔化さないで。母さんも、話さないとって思ってるんじゃないの？」
母「………」
母さんはしばらく俯いて考えた後、ゆっくりと俺と視線を合わせて静かに呟いた。「どんな真実でも、本当に知りたい？」って。正直に言えば、知りたく無い気持ちもある。だけど、
「知りたいよ、知らなきゃいけない。違う？」
母「わかったわ…あなたももう小さな子供じゃないものね。」
一緒にソファに座って、母さんは俺の手を強く包み込んで意を決したようにゆっくりと一つ一つ話し始めた。
母「私とAちゃんのお母さんは小さい頃から親友なの。ずっと仲良くしててお互いの子供が同じ頃に生まれるってわかって、すごく嬉しかった。それで、たまたまお互い買ったお家が隣同士で病院も同じで…そしてあなた達が生まれたの。
私達はお互いの家を行き来していたし子供も同い年だし一緒に家族ぐるみで付き合って勿論あなた達も当然のように一緒にいたわ。
すぐ近くに公園があるでしょう？そこでいつもあなた達は遊んでたわ」
「うん、覚えてる」
だって、いつだって俺はAと一緒にいた。いつだって、二人で手を繋いでた。
母「あなた達が年長くらいになった頃よ。その日はあなた達が二人で私の家でお留守番してたの。“ 危ないからお家から出たらダメよ ”って伝えてたけど、あなた達は二人でいつもの公園に遊びに行ったみたい。そしたら、雨が降ってきてジョングガは傘を持ってくるから待っててってAちゃんに伝えて一人で一度家に帰ってきたの。
でもその日私傘をベランダに干してしまってたから、あなたは傘がどこにあるかわからなくて…公園に戻るのに時間がかかってしまったの」
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流空星(プロフ) - わお。さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2021年7月19日 20時) (
レス) id: 0c34e58aba (このIDを非表示/違反報告)
わお。 - すごく、面白いです!更新、頑張ってくださいね! (2021年3月2日 20時) (レス) id: 8f39bffcdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：流空星 | 作成日時：2019年6月17日 1時
