風磨の彼女は手に負えない。2

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『幼馴染の2人がね。背中押してくれたんだ。
私に“幸せになってほしい”って言ってくれて。
“ファンの人に祝福してもらえるモデルを目指すのも
いいんじゃない？”って。』


話しているAは本当に嬉しそうで。

俺じゃなくて幼馴染がこんな顔にさせてるんだと思うと
嫉妬するくらい。


でも純粋に素敵な幼馴染だと思った。


「いいね。祝福してもらえるように仕事頑張るの。」

抱きしめる力を更に強める。



『風磨くん。』


何か言いたそうな顔でこちらに振り向いた
Aの唇を塞ぐ。


「風磨。風磨って呼んで。」


『いきなり…？』




逃げようとしているが
こっちだってしっかりめに鍛えてる男だ。

力では俺にかなうわけもなく、
観念したようで真っ赤な顔で呼んでくれた。




『ふーま。……恥ずかしい。』


「いいね。」


どんどん俺のモノになっていってほしい。


『お風呂…借りてもいいですか…？』


もう夜10時。

そうだよな。



「もちろん。」


普段はお風呂に浸かることなんて滅多にないけど
Aが体を冷やしたら困る。

帰ってきて速攻お風呂を入れといた。


トートバッグをゴソゴソあさり、
ハッとしてこっちを振り向いた。



『………パジャマ忘れちゃった。』


半泣きでこっちを見るA。


ねぇ。天然なの？

可愛すぎるやん。


逆にトートバッグ何入ってんのよ。


ツッコミどころは満載だが一旦飲み込んで
自分の部屋に行く。

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