風磨の彼女は手に負えない。2

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俺の下でおとなしいAは
もう今にも泣き出しそうな顔。

緊張してんのかな。



今のこの状況でそんな顔されても、
そそられるしかない俺。



「優しくする。」


もう既に歯止めが効くかどうか
不安な俺は
自分に言い聞かせるためにそう言った。



『も、もう、これからは他の女の子と
しないで…』


俺の首に手を回してくるA。


何それ。破壊力しかないやん。

俺がめっちゃチャラいみたいな
言い方するやん。


確かに、俺だって
経験がないわけじゃない。

それなりに女性とも付き合ってきた。

でも


「まなみいて、他の女とできるわけないじゃん。」


それが合図になり

その日初めて2人で重なった。





疲れて寝てるAにさっき貸したシャツを着せる。

いや、ヤバい。


さっき抱いたばっかりなのに、
触れるとまた抱きたくなる。


これ、今後大丈夫なのか？

そんな自分と闘っていると
Aが目を覚ました。


『ん…。風磨…くん。』


トロトロした目で俺の名前を呼び、
抱きついてくる。


ヤバいって…


男性の皆様なら分かっていただけると思うが、
色々とヤバいのよ。



「どした？」


冷静を保つために絞りに絞り出した。



『ありがとう。好きになってくれて。』


まだ裸のままの
俺の胸に顔を押し付けながら言う。



もう他の男に見られないように

閉じ込めときたい。

彼氏になったのに全然余裕がない俺。



そこからまた顔を上げて
上目遣いで俺を見る。


『浮気しないで絶対。』


その言葉に歯止めが効かなくなった俺は
初めてのAをもう一回抱いた。





これが俺たちがやっと付き合えた日の
出来事。

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