変な人から貰ったものは飲んじゃいけませんって言ったでしょ！

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(目黒side)





康二が俺の荷物も全部持ってくれて、俺はAさんをだっこして。３人で俺の部屋へ向かう。途中だれにも会わなくてよかった…あらぬ疑いをかけられかねないもんな。
まあ、康二がいるからきっと口八丁手八丁なんとかしてくれるんだろうけど。





向｢おじゃましまーす。おー！モコちゃん！お出迎ええらいなぁ！｣

｢アンッ！！｣

目｢ただいま、モコ。今日は赤ちゃんいるから、仲良くしろよ｣

｢……くぅ｣






モコの前にAさんを下ろす。Aさんは一瞬びくっとして、涙目で俺の方に手を伸ばしてきた、かわいい笑
だっこして、モコの前に腰を下ろしてAさんを膝に乗せれば。モコが寄ってきて、匂いを嗅ぐ。

Aさんは前にウチに来た事があるからか、１回匂いを嗅いだだけでモコは興味なさそうに歩いていった。あいつなりになんか察したのかな、だとしたらすごく助かるんだけど。






向｢めめ！リビング掃除してええ？てか今日どこで寝るん｣

目｢あ、そうか｣






声のする方に向かえば、かろうじて足の踏み場はあるリビング。その中央で康二が佇んでる。まさしく、佇んでる。






目｢一人で…は寝かせられないよな｣

向｢せやな｣

目｢ベッドも危ないよな…ここに布団敷いて寝るか｣

向｢それがええやろな。とりあえず書類は書類でまとめるわ。めめ、だっこしたままでできたら、本とかまとめてや、俺運ぶし｣

目｢ああ、ありがとう｣

向｢絶対触ったらあかんもんとか壊したらあかんもんは別の部屋に隠さなあかんで｣

目｢わかった。まあそんなのないけど｣

向｢…オトナのご本は｣

目｢この間全部捨てた｣

向｢くれたらよかったのに。まあええわ！さっとやるで！｣

目｢うん、ありがとう｣







康二はさすがの手際で色んなものをAさんの手が届かない所にまとめて、まとめて、まとめて…あっという間に、広い床が見えて、掃除機までかけてくれた。すご。






向｢よっしゃ、こんなもんでええやろ、ふとんは運べる？俺ごはん作ってええ？｣

目｢あ、多分できる。ごはん頼むわ｣

向｢おっけ。手が必要やったら言うてや｣

目｢うん｣






家事力たかいな、こいつ…マジすげぇわ。
布団ね…ベッドのやつ剥がすのも難しいから、来客用でいいか。この間ラウが泊まりに来た時に使ったばっかりだから、埃も被ってないだろうし。

さ、そうと決まれば…





離れてくれるかな…

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