変な人から貰ったものは飲んじゃいけませんって言ったでしょ！

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(目黒side)






A「…ひ、ひくっ……ぅぇ、ひくっ……ぁう……」






あー…やっと泣き止んだ…だっこし続けて、揺らし続けて…5分くらい泣き続けてたわ…
世の中のお母さんたちってみんなこんななの？マジで凄いわ。






目「はぁ…」






思わず出るため息。たったこんだけなのに、情けない。

と。

腕の中のAさんを見ると、くりくりの目で俺を見ていて。
少しだけ、寂しそうな顔をした。






A「あ、あう、あぅあ」







下に向かって手を伸ばす。降りたいのかな?
降ろしたら、ぺたぺたハイハイをして、向こう向いて指を吸い出した。







あ、


俺が、溜息ついたからか







前に回って目を見れば。
涙を浮かべて、ひたすらに指を吸っていた。







目｢よ｣






抱き上げても、ずっと指を吸っていて、俺の服も腕も握ろうとしない。








目｢…ごめん、慣れてないから、赤ちゃん｣




A「…ちゅぱ。」




目｢Aさんのことが嫌なわけじゃない。慣れてないから、戸惑っただけ｣





A「…あう」





目｢大好きだよ、Aさん｣







ぎゅっとすれば、きゅ、と小さく服を握ってくれる。

なんだよ、赤ちゃんなのに、空気読むなよ。






A「あう」







また、床に手を伸ばす。

下ろしてあげれば、またぺたぺたとハイハイして、モコの背中をもふもふしてる。落ち着いたかな。

たぶん、見える所にいれば大丈夫だから。リビングのテーブルで、雑誌用のアンケートに手を付ける。えーと…最近苦労したこと。今まさしく苦労してるけど。

友人の子を預かったけど、赤ちゃんにほとんど関わってないからすごく大変だった。世の中のお母さんはすごいなぁと感じました、と。こんでいいかな。

で、えーと…





ん？





Aさんは何してるの？





俺に背を向けて、何かに夢中になってる。
モコはその隣でそれを見ていて…何してんだ？




椅子から立って、近くによって

覗いてみたら








目｢あ！ちょ！やめて！｣

A「あーー♡ぱぁ、あー！」






手元にはティッシュペーパーのボックスと、周りには取り出されて散らばったティッシュたち！

いやいや、すごく楽しそうなところ悪いけど





目｢はい、没収｣

A「あぅあー！ひぁあ…」






没収！！ごめんね！！

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