雪の王子様【男主】 (ページ13)

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▽ ページ13

「真都〜？」

ラウール
「あ！！那月くーん！！」

「声でかい」

とりあえず、車に乗せる

「で、どこ行くの？」

ラウール
「服買いに行きたいの！那月くん選んでよ」

は？なんで俺？笑

ラウール
「ほら、那月くんがアンバサダーやってる服のブランもあるじゃん？それに私服もオシャレだし！」

『アンバサダーやってる奴が店行くの恥ずくね？笑』

それでどちら様？なんて言われたら嫌だし

とか何とか言ってる間に店の前に到着

ラウール
「あ！那月くん！見て！！あの人、那月くんのポスター撮ってる！！！」

俺のアクスタと並べて写真を撮るファン

嬉しいよね

車を停めてとりあえずキャップを深く被りメガネをかけたまま店へと入る

俺、元々そこまで目がいいわけじゃないから普段はメガネなんだよね

「店内、俺の写真ばっかり…」

めっちゃ恥ずかしい

店員さんはいつもそんな俺のポスターに囲まれてるからか気づいてる

というか、真都が長身すぎるから目立つんだよ

いくつか服を選んであげてさっさと店を出る

実はまだメンバーにも言ってないけど、ペット用品のブランド立ち上げようかと計画立ててる

「なんかご飯でも食べて帰る？」

ラウール
「賛成！！俺、肉がいい」

よく昼間から肉食えるよな

ラウール
「育ち盛りだから、俺！」

「いや、もう育ち盛り終わりだろ！！横に成長するぞ」

ラウール
「那月くんはもう少し太った方がいいよ！！那月くん、細すぎるもん」

「真都には言われたくない」

ラウール
「なんて言うか、那月くんは病的な細さなの！！触れたら折れちゃいそうな」

病的っていうか、病気なんだけど？笑

1日の摂取カロリーも決められてるし、塩分や糖分にも制限あるし…

油物も食べすぎるのはよくないって言われてるくらいだし

焼肉店に着くと真都は気持ちいいくらい注文する

ラウール
「那月くんそれだけ！？」

「それだけって1人前だよ？笑」

真都が食いすぎなだけだろ

俺が食い終わっても真都の手は止まらない

ラウール
「薬のむでしょ？はい、水」

真都、いつからそんなに気が利くようになったの？笑

「ありがとう」

真都含めメンバーの前で薬を飲めるようになったのは実はつい最近

なんか薬飲んでる病気持ちの奴と思われたくなかったから