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「うまっ!」
驚いた顔の持田くんが私を見る。
なんというか…犬みたいだ。
「あー…。なんで今まで食べて来なかったんだろ。」
「そんなに?」
「そんなにですよ。だってAさんの好きなものだし、一緒に食べてるから余計に美味しく感じます。」
「…!」
なんでもないようにサラッと言ってまたもんじゃに夢中になる持田くん。
私のこと、好きなのかな。
好きだったら、私はどうするつもり?
「Aさん?どうかしました?」
「ううん。なんでもない。」
どうもしないよ。
だって私が好きなのは大介くんだもん。
「美味しかったぁ…。」
「持田くんご馳走様。ありがとう。」
「いえいえ。お誘いしたのは俺なんで。」
店から出て、持田くんはすぐに足を止めた。
不思議に思って私も止まってみる。
「…あの、」
「ん?」
「もう少し、一緒にいたいです。」
「え、」
「飲みませんか?」
頷いて、連れていかれたのは駅の地下にある居酒屋さん。
ビールとおつまみを適当に頼んで乾杯した。
「Aさんってお酒強いんですか?」
「んー、強い方だと思う。」
「いいなぁ。俺、あんまり強くないんですよ。」
「強くない方がいいよ。身体にもね?」
「あの時、本当に助かりました。」
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minese(プロフ) - ありがとうございます、助かりました (5月2日 12時) (レス) id: 8f46ce7c6e (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - mineseさん» 題名は『玉響-moment』です(* ᴗ͈ˬᴗ͈)” (5月2日 12時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
minese(プロフ) - 題名を教えてください (5月2日 11時) (レス) id: 8f46ce7c6e (このIDを非表示/違反報告)
minese(プロフ) - そうなんですか⁉ありがとうございます (5月2日 11時) (レス) id: 8f46ce7c6e (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - mineseさん» 目黒くんのお話ありますよ!お手数ですが私の作品一覧を見ていただければと思います。 (5月1日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2024年4月7日 16時