恋慕-affection-

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＿


「やっとうるさいのがおらんくなったわ。」



大介くんは2人を送り終えて深く息を吐く。


そんなこと言ってるけど楽しそうだったよ？



「私、後ろに移動するね。」


「だから大丈夫。身内なんだから気にしなくていいの。」



降りようとしたら手首を掴まれて元の位置に戻されてしまった。


触れられた場所が妙に熱い。



「スーパー近所のとこでいいの？」


「うん。」


「ほな行くで！」


「また関西弁になってる。」


「んはっ！康二のこと好きすぎて出ちゃうんよね。」


「大介くんって本当にメンバーさんのこと大好きだよね。」


「大介、大好きー。」



にひにひと上機嫌に笑ってスーパーを目指す。


2人が帰宅して心置きなく彼の運転姿を見れるようになってから口元がずっと緩みっぱなしだ。


かっこいい。


スッとした鼻筋とか。


信号待ちで突然私をチラ見してくるサングラスの奥の瞳とか。


鼻歌をうたいながらハンドルをトントンする小さめの手とか。


全部かっこいい。


全部、私のものにならないかな。



「私行ってくるね。」


「俺も行くよ？」


「大丈夫。待ってて。」


「…あーい。」

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