めめの娘は可愛いお姫様

パパじゃなきゃいや！ ページ35

蓮side


メンバーと仕事の日。


今日は日曜日だから、Aも仕事場に連れてきた。


なんだけど···


翔太「Aちゃん、お菓子食べる？こっちにたくさんあるよ？」


照「ジュースもあるよ？飲む？」


亮平「一緒に絵本読もっか？」


メンバーが色々話しかけてくれてるんだけど、Aは俺の膝の上に座って俺に抱きついて無視。


蓮「A、みんな話しかけてくれてるよ？」


「パパがいい···」


今日はいつもより甘えん坊なA。


パパがいいと言って離れない。


ラウ「ねぇねぇ、Aちゃん！めめが出てた雑誌一緒に見る？」


「パパ？みる〜！」


今までどのメンバーの誘いにも乗らなかったのに、この誘いだけ乗ったA。


隣に座ってるラウールと一緒に雑誌を読み始めた。


最近、俺が単独で出た雑誌。


Aはまだ、文字が読めないからインタビューのところとかは読めないけど、色んな表情の俺の写真を真剣に見てる。


ラウ「パパかっこいいね？」


「かっこいい！だいすき、パパ！」


康二「いいな〜、めめ！Aちゃんにかっこいいとか言ってもらえて！」


蓮「なんでだよ笑」


なんか勝手に康二が拗ねてる笑


雑誌に夢中になってるAを見てると、スタッフさんが入ってきた。


ス「個人のインタビュー始まるので、まず目黒さんからいいですか？」


蓮「あ、はい。今行きます」


雑誌のインタービューが始まるみたい。


蓮「A、ごめんね？違うお部屋行かないといけないから、A、ここで待っててくれる？」


Aを隣の椅子に座らせようとしたら、Aがしがみついてきた。


「やぁだ、パパといっしょがいい」


蓮「でもパパ、お仕事なんだよ？言うこと聞ける？」


半ば強引に隣の椅子に座らせ、俺は立ち上がってスタッフさんと一緒に楽屋を出た。


ドアを閉めると、Aの泣き声が聞こえ、ちょっと胸が痛んだ。


「うわぁぁぁぁんっ！」


佐久間「大丈夫大丈夫！すぐ帰ってくるから！」


康二「そうやで！ほら、雑誌読もう！な？」


深澤「それかアンパンマンの動画見る？」


「うわぁぁぁぁんっ！！いやぁだぁ！」


メンバーのあやす声とAの泣き声を聞きながら、インタビューする部屋に向かった。

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