最強メンタルの最高傑作な紅一点【雪男】（33）

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日曜当日。ストッパーを引き連れてゆずのデートを尾行する。
三月もどっかで尾行でもしてるかもやけど…一緒に行動はせんらしい。めめ曰く起きたら既に家を出てたみたい。


『お、ゆず発見！男は…あーおるおる。あの程度の顔面偏差値でゆずに釣り合うと思ってるんなら片腹痛いわ』
阿「そういう発言はよろしくないよ。てか普通に整ってる方だし」
渡「お前の顔面偏差値へのハードル高すぎんだよ」
『だって毎日鏡見てるから』
佐「そりゃ高くなるわw」
目「よく真顔で言えるな」


写真もそうやったけど見た目は清潔感もあって誠実そうな感じの人。
探偵からの調査結果を聞いてなかったら「良い人なんやろうなぁ」くらいは思ってたやろう。



『今んとこ健全やな…普通にお茶してるだけやし』
渡「お前がミステリーとか出過ぎなんだよ」
佐「すっごい慎重派でモテモテだったんじゃない？」
阿「あの人以外は無理だから女性はアプリ退会したって事？」
佐「変な犯罪より可能性ありそうじゃない？」
目「だとしても退会しすぎじゃない？」
『女々しいって言葉あるけど…女々しい女とかそうそうおらんからな。恋愛に対しては女の方がドライな奴多いのにたかがマッチングアプリで振られた程度で退会するか？それに、ゆずは私の親友ちゃんやぞ？類は友を呼ぶねんぞ？』
阿「なるほど…事件ホイホイか」
佐「そう言われると相手の人が極悪非道に見えてきた」
渡「女騙してそう」
目「急に手のひら返すじゃん」


特にゆずは色恋的なのに巻き込まれやすかったからな…そんな怪しい奴とマッチングしたとか嫌な予感しかせんやろ。



通行人からチラ見されながらも2人を尾行してたらどんどんと怪しげな方へ向かっていきホテル前でゆずと口論してる。

ストッパー連れてきた意味なかったなぁ…と思いながら全力で走り出して男めがけて飛び膝蹴りをしたら男の頭を蹴ってる私以外のもう1つの脚。
やっべ…他の誰かが蹴る想定なんかしてないからわりと思いっきり膝蹴りしてもうた…。



明「『ゆず / 杠！！大丈夫か！？』」
杠「…見ての通りピンピンしてる」
明「そうか…よかった」
『つーか三月！お前いきなり回し蹴りする奴おるかよ！』
明「お前もいきなり飛び膝蹴りしてたやんけ！！」
目「2人ともやばいからどうすんのこの人」
渡「え、これ俺ら照に怒られる？」
阿「照より遊木さんの方が怖い」
佐「とりあえず救急車呼んだけど…」
杠「私と明星が残るんで皆さんは離れてください」
目「ありがと杠さん」


数時間後三月の店で待ち合わせて逃げた。

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