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NM「あ、そうでした」
「ん?」
TH「どうしたの?ヒョン」
NM「明日一日、Aさんを借りてもいいですか?」
「え?」
A「?」
NM「明日離国へ和平交渉をしに行くのですが
近くに北の国がありまして」
「あぁ…」
TH「怖いところ…」
NM「父上に掛け合ったところ
Aを連れて行け、と言われまして」
「そういうことなら」
この王宮で、一番腕が良いのは
Aだから仕方ない
TH「でもその間ジニヒョンの護衛はどうするの?」
NM「それはこちらで用意すると父上が」
TH「セジンかなぁ」
「っ」
TH「あいつ好きじゃない」
NM「でも腕はあるからな」
TH「なんかジニヒョンの事変な目で見てない?」
「やっぱりそう?」
NM「どんな目かは分かりませんが
明らかにAさんとは全く違う瞳をしています」
TH「元々そんな顔なのかなぁ」
「うーん、セジンが僕を殺すとかはなさそうだし
父さんがそばに置くくらいは信頼されてるわけだし…大丈夫、かな」
A「…」
NM「それもそうですね
でも、一応お気をつけて」
「うん、分かってる」
僕に信頼できるのは
Aしかいないから
例えセジン以外が来ようが
僕は絶対警戒を怠らないから、大丈夫
A「すぐ戻りますから」
後ろからそう言ってくれたAに
顔だけ振り返ると
いつものように
頼もしく、優しく
微笑んでくれていた
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作者名:BINA | 作成日時:2024年4月4日 2時