⚪︎みずいろ ページ13
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碓氷side
警戒心が強い、というのは、僕を表す言葉でよく言われること。
幼馴染である慎太郎がはじめに言い出した、らしい。
あいにく、僕自身で確認が取れてないから分かんないけど。
取り繕うことくらいは、僕も大人だし、出来る。
ただ、既にあるグループに加入って形で所属することになったとはいえ、
メンバー相手に取り繕うのは流石に失礼なんじゃないか、と思ってしまって。
なんとも言えない宙ぶらりんな状態になってしまった。
加入よりもずっと前に起こった、佐久間さんとの事が自分の中で尾を引いていたのもある。
いつまで引き摺るんだ、と言われるとその通りすぎて立つ瀬がないんだけど。
幸いだったのは、樹と風磨が仲良くしている翔太くんと、
健人くんが仲良い照くんがいたこと。
後、思っていたよりもSnowManさんたちは優しかったことも。
‥‥慎太郎たちとか、Jr.の人達が言ってたような刺々しい雰囲気なんてなくて。
昔はそんな時期もあったね〜、なんて話してるから、そんな時期もあったんだろうけど。
「で?どうなの。SnowMan。」
「上手いこといってそうな雰囲気はあるっぽいじゃん、今のところ。」
「菊池、言い方。スイはスイなりに頑張ってるもんね。」
「‥‥どうなんだろう。かなり甘えてるかも。」
照くんと健人くんと僕、とか、
風磨と樹と僕と、時々翔太くんがいたりいなかったりはあるけど。
4人だけで集まったのはかなり久しぶりな気がする。
「甘えれば良いじゃん。だってメンバーになるんだし。」
「そうそう。年上のメンバーからすれば、
年下のメンバーに甘えられるのって嬉しかったりするからね?」
風磨と健人くんはそれが当然と言う。
グループで、年上の立場の2人が言うならそうなのかも知れない。
そうじゃなくたって、同期4人の中で1番下の僕は3人に甘えてるし。
同期にできるのにメンバーに出来ないなんてそんなアホなこと無いだろうけど。
‥‥けど、なんというか、僕の勝手な気分的なもの‥‥というか。
これでも僕なりには頑張っているから。相手に伝わってるのかは、分かんないけど。
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作者名:姫色 | 作成日時:2024年4月13日 17時